月の土

植物が育つ土にしたい。主に登山・植物の雑記とイラスト

【ミヤマキリシマ】男池湧水群・ピンクに染まる平治岳 登山②

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【岩場】

ソババッケを抜けるとでかい岩がゴロゴロある道になった。

岩場になると、人が踏んだ道がわかりにくいため、順路を迷ってしまうことが度々起こった。しかし今日は幸いにも登山者が多く、人が常に通っているためなんとか迷子タイムロスをすることは少なかった。

 

【野草探し】

このとき山登りを始めてから、野草にも興味を持ち始めた頃だった。

山道に生えていたこの植物を見て、きっと食虫植物かなんかだ!と思いあとで名前を調べようと写真を撮った。

おそらく「サラセニア」と思ったのだろうが、調べたら「テンナンショウ」の一種だった。しかもシュウ酸カルシウムを含む毒性があるらしい。誤って口に入れたものなら、針で刺すような激痛に襲われる。

あとこちらの植物も群生していた。

名前はおそらく「バイケイソウ」。白いお花は愛らしいがこちらも毒性で、全草に毒性の強いアルカロイドを含む(がっかり)

 

こちらは「コガクウツギ」。アジサイ科。白いお花大好き。

 

【大戸越】

森を抜けて大戸越(うとんごし)に到着。ラストスパート目前に休憩。

ここからすでにミヤマキリシマでピンクに染まった山肌が見える。

 

 

クエン酸チャージ休憩したところで山頂を目指す!

 

ここからは直射日光浴び浴びの、横幅人一人分くらいしかなく、急勾配な道が続く。しかもミヤマキリシマの細かい枝が引っかかって、しっかり長袖長ズボンを着ていないと肌が引っ掻き傷だらけになる。日陰もほとんどないので日差しが暑〜い。

数分登れば、大戸越にいる人たちはアリンコになった。

 

風鈴のような形と赤のグラデーションが愛らしい「サラサドウダン」。別名「フウリンツツジ」と呼ばれる。

ちょうどSNSで「サラサドウダン」という名前がぱっと見「サラダうどん」に見えるというポストを見たばかりだった。あ〜!これがあのサラダうどん!うどんサラダ!とひとり心の中で盛り上がっていた。

 

【平治岳山頂】

山頂登頂!

 

ヤマキリシマのバチバチのピンクに惚れ惚れ。

よく見るツツジに比べて一つ一つの花は小ぶりだけど、カラーは派手ビビットでギャルみあるわねあーた。

 

それよりお腹すいた。ご飯食べよ〜。

つきのっち:高菜チキン南蛮弁当

ニシオカ:のり弁

登山口あたりでおじさんに、今から山頂に行くのは遅いと言われて登頂するのは厳しいかと思ったけどこうして山頂でご飯食べてる。できないなら仕方ないで、やってみたら案外できたよん、みたいな。帰るまで気は抜けないけれど、私は弁当四隅にニチニチに詰まった米が好き。ほかほか弁当キッチンハウスさんはこれからもお世話になりたい。

 

それからミヤマキリシマと九重連山の景色をもう一巡楽しんだあと、下山に入った。

 

日暮に差し掛かるのは何より怖い。残りの精神力を駆使し超全集中で降った。

 

 

ヤマキリシマ見頃シーズンでなくとも、九重の山に登る際はぜひ男池湧水群にも立ち寄ることをおすすめしたい。