--28歳までに彼氏できなかったら犬飼おうかな、ははは。
--えー、犬飼っちゃたらおしまいだよ!つきのっちさんはさ、どういう人がタイプなの?芸能人で例えるなら誰?
--んー、そうですねぇ…。大沢たかお(と答えるようにしている)ですかねえ。
--へぇ〜!私ね、大学の頃の同級生に大沢たかおに似てる人がいるよ!
--え、気になる!(おるんやそんな人)
どんな人ですか?
--なんか、好青年って感じ。でもいいヤツすぎて逆に恋愛には発展しない感じなんだよねー。でも大学の時に彼女はいたみたい。同じ大学の女の子で、くまの人形を持ち歩いて、その人形とおしゃべりしてた子だったなあ。
--くまの人形?そういう子がタイプなんですね。(面白いですね)
--そういうのがタイプなのかはわかんないなあ。大学出た後は東京行って、で九州に帰ってきて、今は佐賀の実家にいるみたい。実家は焼き物屋してるらしくて、大人になるまで家が焼き物屋してるって知らなかったんだって。大学前まで実家にいて、気づかないなんてそんなことある?
--え!焼き物屋してるんですか!?私最近、焼き物で植木鉢作りたいな〜って思ってて。しかも数時間前に「鉢作りたい」ってポストしたんですよ!!!
・・・という職場の方との一連の流れがあり、大沢たかお似の同級生のところで焼き物をさせてもらうことになった。
願うものが全て叶う熱い展開の裏、流れがうまくいきすぎて恐ろしくなった。しかし、こういう時は考えるよりとりあえず流れに乗るのが吉。こういう偶然の出会いからラブロマンスが生まれるのでは・・!あり得る!!
その流れで大沢たかおとの間に恋愛風味がしてくるかは未知。くまの人形と話す元カノが少し引っかかる。
しかし、焼き物が作れたら私の希望は100%叶うので、それ以外はその時の化学反応に任せよう。
--ある日
これまで聞いた話の流れから、大沢たかお似(以後たかお)のお宅が窯元で、そこで焼き物をさせてもらうと思っていた。しかし、たかお家は焼き物の卸売をしているため、製作はしていないということだった!よって、今回はいつも仕入れている窯元さんにお世話になることに。※その窯元さんは普段陶芸体験等は行っていないので、今回は知り合いのよしみで特別にOKしてもらいました。
近くの駅まで電車で向かい、たかおに窯元まで案内してもらった。ちなみに"たかお"は大沢たかおにそんなに似てない。目元の優しみが若干大沢たかおを彷彿とさせる。大沢たかおは大人の色気漂う感じだが、たかおは爽やかな好青年の印象なのでジャンルで言えば少し違う。だが、誰にでも好かれる人の良さが感じられる。
--初めてのろくろ
まず先生のお手本から始まった。指の感覚によって毎秒自在に姿を変えていく粘土。ひとなでで横長くなったり、縦に細長くなったり。いつまでも見ていられる気がした。
その次に電動ろくろの使い方の説明を受けた。初めて粘土を触った。ぺっちょりひんやりした粘土の感触に思わず、気持ちいい〜〜!と一人ではしゃぐ。
ろくろで形成を初めてすぐしまった!と思ったこと。爪が邪魔だ〜。爪が触れるとピーッと線が入ってしまう。スカルプネイルのお姉さんなどは、陶芸できないのでは?
うまい、うまい。
と先生が言う。やる気が上がる。たかおはろくろを回す私の側でじっと見ている。私が初めてのくせに盛大に失敗しないので退屈そうだ。
1時間ほどで2つ作った。
表面ガタガタじゃん!大丈夫なの?と思った。
このあと素焼きして、表面を綺麗に削るのでこれは心配ないそう。
この後、素焼き・施釉・本焼成まで窯元さんにしてもらうので私はここまで。完成を楽しみに待つ。
--ぶらり散歩
焼き物の街なのでそこらじゅう焼き物屋。たかおといろんな焼き物屋をのぞきながら、たまに値段を見てウォー!(高額)となったり、やたらデカい壺や皿を見て楽しかった。「柿右衛門」の名前は覚えた。
お昼は中華を食べた。水餃子を皿に取りながら、趣味はなんですか?と定番の質問をする。ピザを焼く、パンを作ることだそうでなんかほっこりした。パンを手作りすることに驚いていると、簡単簡単!と言う。心が豊かでないとパンやピザ作れないよ〜。
その後、採石場に行った。
あの穴の奥が気になりすぎる・・!!
陶器は土から作られていることを実感し、じゃあ、陶器って有限ってこと・・!?という疑問が湧いた。でもこの世の全てって有限だよな。。
自分のお土産に買った4つの爪楊枝入れを持って、たかおとバイバイした。
そこらへんに生えてる小さなお花とか、剪定した植物を刺したら可愛いかなと思って。まだ使ってない。
--2ヶ月後
たかおから連絡が来て、無事に素焼きができた報告をもらった。
割れずに焼けて一安心。
--完成
ついに完成した焼き物が届いた。
わ〜!かわいい!ツヤッツヤ!
形成した時に比べると、結構縮んでる。マグカップより小さい。手に収まる姿を見て、愛しさが溢れる。水色がうっすらと入っていて綺麗。
しかも一つ多く入っていて、おまけで入れてくれていた。ほぼ任せっきりだったけど、初めての陶芸はとても楽しくて大満足!
たかおさん、窯元さんありがとうございました。
--植物を活けて見る
これに入りそうな植物を探しにさまざまな園芸店を巡り歩いた。
思いっきり和風に振って、小さい紅葉とか盆栽風にしてもいいな〜と思った。だけど植えたのはこちら。
ウンビリルクス ルペストリス 玉盃(ぎょくはい)
サイズ感ぴったり。
ウンビリルクス ルペストリス 玉盃について調べてみると、意外と冬型植物と言うことが判明。「ウンビリルクス」はラテン語で「ヘソのような」と言う意味。葉のつけ根の部分が少し凹んでいて、そこからヘソを連想したと言う説。
「ヘソ」と言われるとなんだかダサいな。
今度たかおに何植えたか聞かれたら「ヘソのような草だよ」って答えなきゃか。と思いながら他2つの鉢に何を植えるか考える。
2024.3/30(半袖でも長袖シャツでもいける、非常に気持ちのいい気温の土曜日)
超気持ちいいし、身体動かしたいな。家から電車で行ける、近くの山に行くか〜!気温が暖かくなるだけで超テンションあがる。ひょっとしたら自分は熱帯系の植物ではないかと思っている。水もよく飲むし。
今回は太宰府にある四王寺山脈をトレッキング。前日からざっくりルート計画しておいた。
だけど計画していたものとは全然違うルート構成になった。なりゆきゴーゴー。
【なりゆきで歩いたルート】
ルート:都府楼前駅〜太宰府政庁跡〜焼米ヶ原登山口〜村上礎石〜県民の森〜焼米ヶ原登山口〜岩屋山山頂〜太宰府政庁跡
合計タイム:2時間54分
距離:8km
上り:430m
下り:421m
--都府楼前駅
西鉄天神大牟田線に久しぶりに乗車し、新しく「桜並木駅」が開通したことを知った。
--太宰府政庁跡
そこらじゅう、わっと桜が咲いておりたくさんの人がお花見に来ていた。子どもが川で魚を追いかけていたり、チェックシャツを着たおじいちゃんおばあちゃんが河辺の山菜を摘んでいたり、親子で凧揚げをしていたりそれぞれが春を楽しんでいた。
--山道へ
徐々に山道へ入っていく。このカッパ、怖そうだ。
大城山に向かうつもりだったので、看板に沿って進む。
隣で流れる水の音が心地よくて、無意識に歩速が緩まる。
大野城の石塁の一つ、大石垣が出現。よ〜くみると石垣の真ん中から水が流れ出していた。
--焼米ヶ原登山口
広々とした芝生にベンチやテーブルがあり、ピクニックしてる人がいた。近くに駐車場があり、ここまでは車でこれる。太宰府政庁跡に比べたら人は少なかったので、お花見するならこっちの方がゆっくりできそうだ。いいとこ見つけた!
大城山まで行こうと思ったが、帰りのことも考えて、これ以上登るのしんどいな〜と思った。県民の森まで行って、岩屋山に行くルートに変更。
気になって調べてみた。この岩は「鬼の腰掛け伝説」の場所であるという。
太宰府天満宮の鬼すべの夜、鬼がこの岩に腰かけて下を見ると、鬼すべ堂でひどい目に遭っている仲間の姿が見えて、涙を流した」という伝説がある。
鬼すべは、毎年1月7日の夜に太宰府天満宮の鬼すべ堂でおこなわれる、招福・厄除けや火除けを祈る祭り。災いの象徴である鬼を煙でいぶして退治し厄を払うとされる、1000年以上続く神事。
道路が現れて、住宅地に入った。どこかの家から、カセットテープのような音質の演歌が聞こえる。
--県民の森
県民の森から岩屋山へ。
馬責めと聞いて、騎馬隊による攻めから守ること?と考えた。しかし「馬を訓練すること」の意味だそう。
--岩屋山山頂
見晴らしがすごくいいのにひどい黄砂で霞んでいる。写真で見ると雨の日みたい。
しかし、桜は美しく咲き誇っていた。お花見したい気分だったけど、明日する予定なので取っておいた。
かろうじて見える看板。今度ここに来る時があったらマッキーペンを持ってこようかな。
くだりの道も桜スポットがたくさんあった。
もみじと桜がコラボレーションしていた。すごく綺麗だった〜。
とにかく綺麗に咲いている場所が多すぎて、どこにブルーシートを敷こうか迷ってしまうほどだ。今年は桜の開花が遅いな~と思っていたところで、思いがけずの開花の出会いに太宰府を選んで良かった!と思った。これから気持ちの良い日が続くので、なるべく外に出て春を探したい。