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意外とあっさり離れるもんやな…。
子どもの興味などそんなもんです。
もちろんサンエックスのキャラクターたちは好き。だけど持っているグッズとか文房具は使わなくなっていく。「君のことは好きだけど、他に気になる人ができた。」みたいな。
好みは"海外"へ
はっきりしたデザイン=子どもっぽいからいや って言ってたくせに。
と言いたくなるような好みの変化が起こる。
信じられないことに「アンパンマン」「キティちゃん」が入り込む。理由は、他小学校から上がってきたギャル系の影響がおおきい。
スージー・ズーのクマのキャラクター大好きだったけど、今でもいるんだろうか。
そのほかスポンジ・ボブやケアベアなど海外発のキャラクターを好むようになる。ポップでカラフルだけど子どもっぽくない。「おしゃれ」って感じが良かった。
ここでキティちゃんが登場するが、やっぱりまだキティちゃんは受け入れがたかった。でも周りの同い年の子がキティちゃんを身につけているのをみていると、だんだんと素直に「かわいいな」と思えるようになる。
無の時期に突入
キャラクターにそれほどまでに興味を示さなくなる高校時代。追っかけていたアーティストのパンダのマスコットキャラグッズを必死にかき集めてはいた。しかしそのパンダのキャラクター自体が好きだったかと言ったら好きではなかった。ファンとして、ファンだと示すため集めていた。
あの頃溢れていたサンエックスもサンリオも私の周りにはいない。
そのまま20歳を迎える。
黄色いいかづち!!!
季節も好みも流行りも巡り巡っていく。だが、春は突然おとずれる。
今までなんとも思ってなかった、確かにすぐ身近にいたキャラクターに一目惚れします。
カレです。
ビビビ、ドカーン!
<<ポムポムプリン>>
自分でも なんで? のクエスチョン。
しかも一目惚れしたのは自分がカバンにつけていたマスコットキーホルダーに。今までずっとつけてたじゃん!!
なんで好きなんだろうー。と考えてみても理由はよくわからないんです。これが恋かー。
どんどん好きになるよ
それからはもう丸くて黄色いものが目の端に入るたびに足を止めて確認するくらいポムポムプリンには敏感になっていた。黄キャラが目に入ってぐでたまだったとき謎にガッカリする。
しかし集めても集めきれないほどポムポムプリンのグッズは出続ける。さすが大手サンリオ様。
部屋が真っ黄色になる前に、本当に好きな「顔」だけを厳選して買うことにした。ポムポムプリンはグッズや個体によって「顔」が違うのだ。
サンエックスと共通すること
共通すると感じることを話す前に、「サンリオファン」ではなく単なる「ポムポムプリンファン」ではないのか?と思われただろうがその通りである。しかしポムポムプリンを入り口に、サンリオ歴史や歴代のキャラクター背景を知るうちにサンリオ全体が好きになっていくことはのちの話で語られない。いや語るかも。
ポムポムプリンに向ける好き、と サンエックスに向ける好き、の共通点でいくとやっぱり「ゆるい」ところに戻る。もっと言えば、何考えてんのっ!?と言いたくなるような出立ちに魅力を感じてしまう。こっちが「何考えてんの?」と尋ねると「こうしたいからこうしてるの。特に理由はないよ。」みたいなこと言いそうな風貌が好き。
なんかこう、無理に元気付けてもらわなくてもあなたはあなたのままいつも通りそこにいてくれればいい。うわ何これキザすぎる。
おわりに
過去を整理してまとめてみるとひとつ思ったことがある。キャラクターが好きかどうかを判断するときに必ず、それを身につけている自分はどう見えるかということを考えている。キティちゃんとかガキ臭いのが好きだと思われたくない!とかガキさながらに変に意地を張っているのか、単に反抗期なのかはわからないが、キャラクターが自分の好みや性格を代弁していると考えているのだ。制服により個性が出せない小中学校は文房具や持ち物のキャラクターは自分を表現する唯一のファッションだったから。
でも大人になって思う。そんなに肩肘貼らなくていいんだって。
周りにどうみられるかとか自分のキャラに合わないだとか全部忘れて、一度キャラクターの、あの真っ黒い果てのない瞳に吸い込まれてみるといい。色々とどーでも良くなるから。
そして今まで私の周りを彩ってくれ、ちょこまかと顔を出したり引っ込めたりしていたキャラクターたちを作ってくれた方々に大いなる感謝とリスペクトを!支えられた人間が少なからずここにもいますよっと。ちいさいちいさい声ですが、ここに記させていただきます。